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『これからの本屋』

既存の常識にとらわれず、本屋の定義を緩くとらえ、これからの本屋を模索した本。

著者の北田博充さんは本の問屋に就職し、本・雑貨・カフェの複合店の立ち上げに参加する。

第3章「きかくする」では実際に実践された本の新しい販売方法を紹介している。
本のカバーに本の作者の誕生日のブックカバーをつけて、365日分に対応した棚をつくったり、テーマ別にイエス、ノーのチャートをつくり、答えていくと番号にたどり着き、その番号がカバーされた本を販売する仕掛けである。

第2章「くうそうする」もおもしろい。
実在しない空想の本屋が5つ紹介されている。

ふだん本を読まない人に本を届けたり、あたらしい本の売り方が紹介されている。

本書はエア本屋をかかげるイカ文庫の粕川ゆきさんのインタビューからはじまり、フリーランスの書店員の久禮亮太さんのインタビューで終わる。お二人とも実店舗をもたないで、本の販売や紹介をされている。

北田さんはあとがきでこう書く

「本を売ること」だけが本屋を定義するものではない、ということだ。本屋という名称は「場所」をさす言葉ではなく、「人」をさす言葉なのではないだろうか。(中略)

本屋という「人」がやるべきことは、本と人とをうまく出会わせることだと思う。あの手この手で本の良さを引き出したり、本の新たな価値を見出したり、本と人とをマッチングさせたりすることで、本を読む人はどんどん増えていくのではないだろうか。

学芸大学でSUNNY BOY BOOKSを経営する高橋和也さんのインタビューの「本屋って「生き方」だと思う。」という言葉が印象に残る。

本屋とは場所ではなく人なのだ。

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