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『シェア空間の設計手法』

地縁、企業、核家族というコミュニティが弱くなり、個人がバラバラになってしまった日本。

本書はそういう状況で、新たなにつながりを生むための49のシェア空間の事例をまとめた図面集である。2010年以降に建てられた事例が多くを占めている。

事例は大都市×都心、大都市×郊外、地方都市×都心、地方都市×郊外、超郊外・村落、移動式という切り口で分類されている。

49の作品は単一用途の建築はなく、どれも複数の用途を兼ねている複合施設である。
ただし単に複数の用途を同じ建物内に配置しただけでない。

それぞれの用途の場がどうつながるか、動線・視線の設計などを図面とともに設計意図を知ることができる。

たとえば「えんがわオフィス」では全体配置図にオフィス関係者・地域住民の動線と視線が書き込まれている。

筆者は建築はまったくの専門外である。居心地の悪いカフェ、図書館、オフィスの原因はなんだろうかのヒントが欲しくて、図面を読み進めていった。たとえば視線の線や違和感のない距離が図面で数値化されていて興味深く読めた。

建築関係の方だけでなく、事業者のかたにもおすすめしたい一冊だ。

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